2022.08.29
在宅医療栄養療法

ミラクル! タンパク質補充

認知症や神経難病といわれるものの精神神経症状が、いつもの食事にプロテインパウダーを併用するだけでも回復した症例をたくさん経験している。

ということはそれらの原因の少なくとも一部は、タンパク質摂取不足ということになる。

タンパク質摂取の重要性についてはいくら強調しても足りない。

我々の身体は200-250g/dayに相当するタンパク質を毎日、作っては壊し、また作っては壊し、…ということを間断なく行っている。

まだ稼働している使えるパーツまでも壊して新たなものに置き換える。

そのおかげで、人は約80年もの寿命を得ていると言える。臓器の機能低下が起こってしまってから作り替えるのでは遅いからである。

一般の方では1g/体重(kg)/day、つまり体重60kgの人であれば60g/dayのタンパク質摂取が必要と言われる。高い筋肉量を保持せねばならないアスリートではこの倍。

しかるに、食品のみから毎日60g/dayのタンパク質を摂取するのはかなり意識を高く持たないと難しい。

参考までに、卵1個のタンパク質量は約6g。絹ごし豆腐1/3丁も約6g。夕食のメインディッシュの生姜焼きなり、鮭の切り身なり、のタンパク質量は約20g。

1日の食事で合算して60gになっていますか?

不調を自覚していない方はともかく。

なんらかの身体、精神不調を自覚している方については、まずこのタンパク質摂取のハードルをクリアして頂く必要がある。これは大前提と言える。サプリメントやら、クスリやら、はその後のからの話である。

さてプロテインパウダー。

食事のみでは足りていないなと思う方には、積極的に利用をお勧めしている。

結局無味無臭のものが使いやすい。

一例はこちら。

https://www.clinico.co.jp/products/assistance/powder/proteinf.html

フレーバー付きのものはその風味に飽きたり、味噌汁などの食品に混ぜにくかったりするのでどうか。

最近ではいろいろな栄養素を含んでいることを“売り”にしている製品もあるが、本当に必要な栄養素は、個別にサプリメント等で摂取するのがよい。

蛇足ではありますが、栄養療法で受診された方には、医療機関専用のサプリメントメーカーからの購入をご紹介しています。

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